屋外広告に関するニュースが届きました!
カンヌライオンズ2018に関するニュースです。
【アウトドア(広告)関連】どういうこと?
カンヌライオンズ2018アウトドア部門のグランプリが発表された
マクドナルドの店舗誘導看板「NEXT EXIT」@カナダ
OOHを使った機能的且つ、シンプルなブランドコミュニケーション!
今年もフランスのカンヌでCANNES LIONS が、2018/6/18〜22まで行われています。2011年には「広告」の文字も消え、近年は、ただソーシャルグッドや、先進技術を取り入れただけでは、なかなかグランプリも取れなくなってきた、CANNES LIONS。
アウトドア部門では昨年は2つのグランプリ。「FEARLESS GIRL」については、後日談が多いキャンペーンでしたので、どこかで昨年の記事(コチラ)に追記したいと思います。
今年は、とても分かりやすい、シンプルな取り組みが受賞しました。マクドナルドの取り組みで、カナダのCossetteという代理店のお仕事です。
マクドナルドのMのマークはシカゴの1号店に掛かるアーチがロゴ化されたものとして知られていますが(Mのマークという認知のが方が高いかもしれませんが。)そのブランドアイデンティティを店舗への道に見立てた、屋外看板のキャンペーンがグランプリを獲得しました。「次の出口を・・・」というのは道路沿いの誘導看板でよくあるサインですよね。
by McDonald's 'Next Exit' wins Outdoor Grand Prix at Cannes
ブランドとは、どんな接点でも消費者に同じイメージを与えられなくてはいけません。それはTVCMでも、ポスターでも、店頭でも。カナダでは車で店舗にアクセスすることも多いことでしょう。ロードサイドにブランドのアイデンティティをサンプリングしたものと店舗への誘導。本当に無駄のない、ブランドコミュニケーションと言えるのではないでしょうか。
今年刊行された、大貫卓也さん作品集「Advertising is」のなかで、オリンピックエンブレムに関するクリエイティブが掲載されていました。それは亀倉雄策さんの1964年東京オリンピックの第1号ポスタービジュアルをサンプリングして再構築したものですが、同じ視点を感じました。
昨年の受賞はカテゴリーとして線引きしにくい取り組みでしたが、今年はブランド×OOH。とても冴えた視点でクリエイティビティを発揮した取り組みが受賞しました。他のカテゴリーでもビジネスのヒントになりそうなものがありましたら、記事として投稿したいと思います。