屋外広告に関するニュースが届きました!
カンヌライオンズ2017に関するニュースです。
【アウトドア(広告)関連】どういうこと?
カンヌライオンズ2017アウトドア部門のグランプリ(2つ)が発表された
1つは、投資マネジメント会社の ”Fearless Girl”
もう一つはTwitter社の屋外広告だった
フランスカンヌでCANNES LIONS が、2017/6/17(土)〜24(土)まで行われていました。2011年には「広告」の文字も消え、近年は、ただソーシャルグッドや、先進技術を取り入れただけでは、なかなかグランプリも取れなくなってきた、CANNES LIONS。そのアウトドア部門で、2つの取り組みがグランプリを受賞しましたので紹介したいと思います。
「FEARLESS GIRL」 by McCann New York
ステートストリート・グローバルアドバイザーズ(投資マネジメント会社)
3月8日の国際女性デーを記念して、NYのウォールストリートのシンボルとして有名なCharging Bull(雄牛)の銅像の前に、それに立ち向かう少女の像(FEARLESS GIRL)が突如出現。大きな注目を浴びました。背景にあるコンテキストは、雄牛がビジネス社会の象徴、男性優位の職場環境にあって、立ち向かう少女は職場の中での女性の立場を比喩、それを想起させ、議論を巻き起こすことに成功しました。ステートストリートが販売するSHEファンドという女性がリーダーを務める会社の株を集めたファンドのセールスが4倍近くの販売結果を得たという「効果」もあったそうです。社会的背景と、その表現がとても洗練された取り組みですね。
「#」 by Twitter
もう一つのグランプリはツイッター社の屋外広告キャンペーンが受賞。アメリカ大統領選に始まったこのキャンペーンは、ツイッターの #(ハッシュタグ)をタイムリーなビジュアルと結びつけただけのシンプルな構成。キャッチコピーもない屋外の広告です。屋外広告という、デジタルから離れたメディアを使うことによって、存在感をアピールすることに成功しました。
Twitterのミッションは、「言語や文化などの障壁をなくして、思いついたアイデアや見つけた情報を一瞬にして共有する力をすべての人に提供すること」ですから、屋外の広告でそのサービス価値をうまく表現できているのではないでしょうか。
(from Los Cannes )
どちらの取組みも、クリエイティブや、PRの戦略がしっかりした取り組みです。同時に、社会性、展開時期もタイムリーに世に出せているからこそ、評価を得られた取組みであると言えそうです。