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店舗看板の寿命ってどれくらい?耐用年数についての解説と看板点検のはなし

Posted by Keisuke Ikeda on 2017/05/15 9:00:00 TLT

最近、よく看板落下のニュースを耳にしませんか?

街中にある看板が突然、落下する事故が全国で相次いでいます。

 

相次ぐ看板落下事故

 

 2017年1月に、静岡市が繁華街にある看板の実態調査を試験的に行いました。調査用の車には360度カメラ・GPS・レーザーなどが搭載され、看板の位置や数を把握できるとのこと。その車で大通りを2キロほど走らせただけでしたが、結果として通り沿いに確認された看板は1148基にものぼりました。このうち、市が以前から把握していたのは63基しかなくほとんどの看板を把握していない実態が明らかになりました。

 

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 看板はそれぞれの自治体が定める「屋外広告物条例」で規制されていますが、多くの自治体は、広告を表示する面積が一定以上の大きさのものや、高さがあるものに限って設置の許可や定期的な安全を義務付けていて、それ以外の街中で見かける看板の多くは規制の対象から外れているものも多いのです。

 

 国はこうした「把握されていない看板」が全国にある看板の7割を占め、把握している看板の倍以上の数に上ると見ています。国や自治体が把握していないということであれば自分達で気をつけていくしかありません

 

今回は看板の寿命についてお話します。

 

看板の耐用年数はどれくらいなのか

 

 看板には実は耐用年数なるものが用意されています。とは言っても看板には店の前に設置するスタンド看板からビルの壁面に付ける袖看板や屋上に設置する搭屋看板などの

大型な看板まで種類も多数あるので、当然ながら耐用年数も看板の形状や材質、設置場所により異なります。

 

 例えば太陽光が海に近くて潮風があたるところにあるものとそうでないものとでは同じ形状・材質でも全く寿命は異なるのです。

 

看板の形状別 耐用年数

種類

どんな看板?

耐用年数

スタンド看板

店舗の店先で使用されるA型看板や木製の手書き看板などのスタンド看板。
設置場所は固定されずに持ち運びができるような看板。

3年

電飾スタンド看板

店舗の店頭に出して使用する内照式の光る看板。設置場所は固定されずに
移動することができるような看板。

3年

袖看板・突き出し看板

ビルの壁面に突き出すように設置する看板。ビルのフロアごとの会社名を表示
するような縦長の看板や店のロゴなどを掲げるビルや建物に付帯している看板。

18年

野立て看板、タワー型自立看板

独立して自立する看板。会社の敷地の入口に設置する自立看板や道路沿いの
敷地に立てる誘導用のロードサインなど。

20年

塔屋看板

ビルの屋上に立っている看板。郊外の大型スーパーの屋上や、首都高から見えるビルの屋上に設置されている看板。

20年

デジタルサイネージ

液晶モニターを使用した看板。スタンドタイプのものや壁面に取り付けるものがある。スタンドタイプであれば、一般的なスタンド看板と同類になる。

20年

 

 

耐用年数は資産価値が償却されるまでの期間を定めているだけ=看板の寿命ではない

 

 耐用年数について前述しましたが、そもそもこの耐用年数は看板本体の寿命や保証期間ではありません。看板を資産としてみた時の資産価値が償却されるまでを国が「だいたいこのくらいで資産価値がなくなるであろう」と定めた期間なのです。

 

 あくまでひとつの目安にこの耐用年数を見ておくのは良いかもしれませんが、実際の寿命は使い方、素材、設置場所によって全く違います。何年で取り替える時期が来たとは一概には言えないことがほとんどです。

 

では、どうすれば看板の寿命を確認することができるのでしょうか?

 

 

看板の寿命に影響する要因

 

まずは看板の寿命に影響するものが何であるかを知っておきましょう。

 

1、自然環境による要因

看板は雨や風、日光などの自然に常にさらされています。台風の強大化、ゲリラ豪雨、竜巻、極端な高温など異常気象も昔より

多く観測されているので注意が必要です。

 

a.雨・・・酸性雨により金属の腐食が進み看板の劣化が加速するほか、ゲリラ豪雨により、看板内部に水が回りこみ漏電を起こすことがある。

 

b.風・・・強風により袖看板や盤上式ポール看板などの接合部分が破損し本体が落下するほか、竜巻で看板がなぎ倒されたり、

破損することがある。

 

c.気温・・・極端に高温な気温では、電材の劣化を促進させたり、自然発火による火災につながることがる。熱膨張によりアクリル板面から歪み枠からはずれ落下することもある。

 

d.塩害・・・潮風の影響で、鉄骨のサビや樹脂の劣化が激しくなる。

 

e.雷・・・近くにに雷が落ちると看板に過電流が流れて火災になることがある。

 

f.大雪・・・看板に積もった雪の重みで破損。雪溶け水が老朽化した看板のひびや穴などから内部に侵入し、腐食することがある。

 

g.地震・・・震度5強の揺れでは、壁や天井にヒビが入りアンカーの強度が落ちる。

 

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2、人為的な要因

 

設計、施工不良を防ぐには、信頼できる専門業者を選ぶことが第一です。

 

・設計不良・・・強度計算のミスなどにより、十分な強度が得られないもの。

・施工不良・・・設計図どおりに施工されておらず、十分な強度を得られないもの。

 

 

3、経年劣化による要因

 

老朽化した看板は、事故のリスクが増加します。内部の構造まで詳細に点検して、補修や取替えの対策を行いましょう。

 

・塗膜の劣化・・・紫外線、熱、雨などの影響により劣化し、腐食する。

・金属疲労・・・固体金属材料が長期間に渡り繰り返し力を受けた結果、亀裂が生じたり、強度が低下する。

・経年プラスチックの脆弱化・・・長期間使用しているアクリル面板などが、紫外線の影響でもろくなり、落下する。

 

 

日常点検と看板の定期メンテナンス

 

 看板の寿命に影響することが何かがわかったら、次は点検項目をキチンと把握しておきましょう。当然、皆さんができることには限界があると思いますので、定期点検などのメンテナンス作業は専門の業者に任せてください。

 

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皆さんがやるべきことはまずは異変に気づくことです。

 

 下記は看板を所有している方が普段点検しておいた方がいいことと、専門業者に点検してもらう項目をリストにしました。参考にしてみてください。

 

日常点検項目(基本的に目視点検でOK

セルフチェック項目 対象の看板 チェック
01 支柱の根元からサビが出ていないか 建植看板(ポール・野立て看板など)  
02 看板が傾いていないか

建植看板(ポール・野立て看板など)

 
03 ブラケット部よりサビが出ていないか 袖看板  
04 看板は壁から垂直についているか 袖看板  
05 アクリル板にひびが入っていないか 共通  
06 アクリル板が外れそうではないか 共通  
07 パネル(表示面ががたついていないか) 野立て看板・壁面看板  
08 照明の不点灯などはないか 共通  
09 照明器具は傾いたり、外れかけていないか 外照式看板  
10 看板部材が欠落していないか 共通  

 

専門業者が行う内容

点検項目 対象の看板
01 溶接部分の亀裂や破断の状況 共通
02 ボルト・ビスのゆるみの状況 共通
03 構造体の腐食やサビの状況 共通
04 電気配線の劣化状況 共通
05 開閉金具の状況 共通
06 外照式の器具・取り付け金具の状況 野立て看板・壁面看板・屋上広告塔
07 コーキングの状況 袖看板・壁面看板
08 照明器具の交換 共通
09 看板清掃 共通
10 内部鉄骨の補修・タッチアップなど 共通
11 部品交換 共通
12 申請書類の作成 共通
13 定期点検のスケジュール管理 共通
14 点検報告書の作成 共通
15 看板ごとのカルテの作成 共通
16 検査機器を使用した点検 共通
17 臨時点検(震度5強以上の地震や大型台風のあと) 共通

 

 屋外に面している看板であれば、時間とともに少なからず劣化していくものです。ただ、だからといって、落下などすれば、人にも接触する可能性がある以上、劣化しているものをそもまま放置していていいはずがありません。上記チェックリストに応じて、状況を確認してみて下さい。

 

最後に~看板メンテナンスの重要性について~

 

 看板とは、企業や店舗のシンボルであり、消費者に対してブランドや商品などのメッセージを伝えるコミュニケーションの道具です。そのシンボルでもあり、コミュニケーションの道具である看板が製品やサービスの「信用・信頼」、「ブランド」、ひいては企業の「収益」を支えていく為には、看板の「安全は」決して軽くみてはいけないものです。コスト削減を追求するあまり、安全を軽視すれば、失うものは計り知れません。

 

 点検は設置の際に関わった専門業者にお願いすることが基本です。ただ、設置から時間が経つと、お付き合いされている会社が変わっていたり、設置の業者の情報が明確に記録されていないようなケースもあるかもしれません。

 

 看板のメンテナンスについてわからない・相談する業者がいないということであれば、お気軽に私たちにご相談下さい。

 

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Topics: 屋外看板広告

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