店舗出店に向けて、看板をどこに設置したらよいかわからない。効果的に誘導するためになにを基準にすればよいかわからない。そのような悩みを持つことは多いかと思います。
店舗出店に向けて商圏内に看板を設置するときは、エリアマーケティングを組み合わせることで効果的に誘導することができます。今回は、地理情報システム(Geographic Information System / 以下GIS)を使いデータに裏付けされた看板の設置検討についてご紹介します。
GISとは、位置や空間に関する様々な情報を、レイヤーで重ね合わせ、情報の分析・解析を行い視覚的に表示させるシステムです。商圏のエリアの人口や年収、住宅形態などをレイヤーで重ね可視化することができます。看板を掲出するときに重要なデータは「交通量」です。
看板の空き状況だけを見て現地に行くのとGISを使って、交通量データを活用しながら設置場所の検討を事前にしてから現地へ行くのとでは、実際の掲出イメージや効果まで変わります。効果的に看板を掲出するために、まずはGISを使って掲出場所を検討していきましょう。
GISは、エリアマーケティング分析システムで商圏調査に使われるシステムです。行政の統計データを町丁ベースに抽出して分析することが可能です。GISでは、交通量の情報を町丁単位で抽出することができます。
さっそく、世田谷区周辺の店舗商圏を例に交通量の情報を見ていきましょう。
世田谷区周辺と出店地のマップになります。
こちらに交通量データのレイヤーを重ねてみると、
このようになります。交通量の多いエリア順に赤、黄色、緑、青、灰色になっています。さらに道路情報を加えると、
世田谷区を通る環状7号線や8号線、国道246号線の大きな道路は交通量が多い赤で表示されています。一方で、住宅街や片側一車線の道路では交通量が少ない青で表示されています。
交通量を視覚化することで、店舗商圏の交通量がわかり、自動車での来店数が予測できます。抽出したデータをもとに商圏内の交通量が多い赤いエリアを中心に看板の空き状況を確認し、誘導できるか見ていきましょう。
さらに空き状況と看板位置の交通量の情報を加えると、
このようになります。設置場所の交通量がピンポイントでわかります。
商圏内にも交通量の多い地域・少ない地域があります。今回の場合は、少ない場所と多い場所では10倍以上も交通量の差があります。交通量が多い場所に看板を設置することで自動車へ認知誘導ができます。
このように店舗周辺の交通量を調査することで、店舗へ誘導するためにどこへ設置すればよいか参考になり、掲出後のリスクも少なくなります。
看板を設置するうえで、交通量は重要な情報になってきます。
調べた交通量のデータをもとに実際に現地へロケに行ってみましょう。実際に行ってみたら交通量が多いけど看板が見えづらい場所にあるという場合も多いのです。
資料上では交通量が多い場合も実際に行ってみると、
このように実際に行ってみると見えにくいこともあります。
ロケに行くことで、店舗商圏の周辺の競合店状況や住民特性なども把握できます。
また、実際に行くときは可能であれば対象者の時間帯や移動手段に合わせてみましょう。歩行者であれば歩いてみる、自動車であれば運転してみると具体的にイメージが沸いてくると思います。「店舗商圏の道路は夕方に地域住民の方が使われている」「日中は地域住民の人口が少ない」などがわかると商圏内に効果的な誘導看板を見つけられます。
GISと現地の状況を組み合わせて、戦略的に検討していきましょう。裏付けしたデータを見ながら現地へロケに行くことで、交通量と周辺の場所を確認して効果的な看板を設置していきましょう。
交通量の調査から現地のロケまで当社では一括して行っております。出店地周辺の商圏・交通情報を知りたい、看板の設置場所が決まっていて付近の交通量が知りたいといった案件にもご対応しています。まずはご相談いただければと思います。
看板の選定場所が決まったら、デザインについて考えましょう。
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